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CentOS 6 のインストール

CentOS はRed Hat Enterprise Linux(RHEL)の100%バイナリー互換を目指したLinuxディストリビューションです。2011年7月9日に最新版の「CentOS 6」がリリースされました。既にRHEL 6.1が5月19日にリリースされていますが、だいぶ遅れてのリリースになります。ここでは、新たなハードディスクにインストールする場合の手順について紹介します。尚、CentOS 5.6からCentOS 6のメジャーバージョンアップについて、CentOSではサポートされていない為、yum update コマンドによるアップグレードはできません。新規のメジャーリリースについてはfresh install が推薦されています。

CentOS 6 のCD/DVDのイメージファイルはミラーサイトから適当なサイトを選択してダウンロードできます。今回は理研のミラーサイトからダウンロードしています。

ダウンロードしたイメージファイル CentOS-6.0-i386-bin-DVD.iso をDeepBurner等のCD/DVDイメージ書き込みソフトでDVDに書き込みます。

CentOS 6のインストールモードの選択

作成したDVDをPCのCD/DVDドライブに入れて電源をONすると、インストールモードの選択画面になります。インストールするにはそのまま「ENTER」キーを押します。

メディアチェック

インストールメディアのチェックをする場合は「OK」ボタンをクリックします。特にチェックする必要はないと思われるのでTABキーで「Skip」を選択してクリックします。

インストール開始

GUI でのインストール画面になります。「Next」をクリックします。

言語の選択

インストール中に使用する言語を選択します。「Japanese(日本語)」を選択し、「Next」をクリックします。

キーボードの選択

システムで使用するキーボードを選択します。筆者は英語キーボードを使用しているので、「英語(U.S.インターナショナル)」を選択して「次(N)」をクリックします。

ストレージタイプの選択

インストールするストレージデバイスを選択します。「基本ストレージデバイス」を選択して「次(N)」をクリックします。

ドライブの初期化が必要といった警告が表示されますが、「全てを再初期化(I)」をクリックします。

ネットワークの設定

ホスト名は「ホスト名.ドメイン名」のようにFQDNの形式で、ホスト名を指定して「次(N)」をクリックします。手動でネットワークの設定を行う場合は「ネットワークの設定」ボタンをクリックしてネットワークの設定を行いますが、DNSサーバーが動作している場合はその必要はありません。

地域の選択

デフォルトでは「システムクロックで UTC を使用(S)」にチェックが入っていますが、UTCを使わない場合はチェックを外します。殆どの場合、チェックを外して問題ないでしょう。「次(N)」をクリックします。

ルートパスワードの作成

ルートパスワードを入力します。確認の為に同じパスワードを2度入力することになります。入力後、「次(N)」をクリックします。

パーティションの設定

インストール先のディスクに論理パーティションを設定します。未使用HDDの前領域をCentOS 6.0に使用する場合は、「すべての領域を使用する」を選択します。使用済のHDDにこのオプションを適用すると、すべてのデータおよびパーティションが削除されるため、注意が必要です。

すでにLinuxをインストールしているHDDを使用する場合は、「既存のLinuxシステムを入れ替える」を選択しましょう。このオプションでは、Linuxのシステム領域は削除されるが、スワップパーティションやFATなど他の領域はそのまま残ります。

「既存のシステムを縮小する」オプションは、現在HDDにあるパーティションサイズを手作業で変更し、空いた領域へインストールするときに選択します。

「空き領域を使用する」オプションは、現在HDD上にあるパーティションおよびデータをすべて維持したまま、空き領域にCentOS 6をインストールするときに選択します。HDDに十分な空き領域がある場合に選択するとよいでしょう。

最後の「カスタムレイアウトを作成する」オプションは、手作業でパーティションを作成するときに使用します。

ここでは、「カスタムレイアウトを作成する」を選択して、「/boot」パーティションに256MB、「swap」パーティションに2GB、そして残りのすべてを「/」パーティションを割り当てることとします。「次へ(N)」をクリックします。

空きを選択して「作成(C)」クリックします。

標準パーティションを選択して、作成をクリックします。

パーティションの追加ウィンドウが開きますので、「マウントポイント(M):」で/bootを選択し、「サイズ(MB)(S):」で256を入力しの「固定容量(F)」にチェックをいれて「OK(O)」をクリックします。

同様に、「swap」領域と「/」パーティションをパーティションを設定します。「swap」領域はファイルシステムタイプでswapを選択してサイズを2048MBに、「/」パーティションは「最大容量まで使用(A)」にチェックをいれて、「OK(O)」をクリックします。

ハードディスクをフォーマットすることにより、データの消去が行われるといった警告が表示されます。「フォーマット(F)」をクリックします。

「変更をディスクに書き込む(W)」をクリックします。

ブートローダーのインストール

ブートローダーのインストール画面です。このまま「次へ(N)」をクリックします。

ソフトウェアのインストール

デフォルトでは最小限のインストール設定になっています。ソフトウェアの追加、削除はインストール後でもできますが、ここではデスクトップを選択します。「次(N)」をクリックします。

インストールが開始されます。

インストールの完了

おめでとうございます、インストールの完了です。でも、システムを使用する為にはもう少しステップがあります。インストールメディアを取り出して「再起動(T)」ボタンをクリックします。

ようこそ画面

ようこそ画面です。「進む(F)」をクリックします。

ライセンス情報

ライセンス情報がひょうじされます。ライセンス同意書に同意する場合はこのまま「進む(F)」をクリックします。

ユーザーの作成

ユーザーアカウントを作成します。ユーザー名、フルネーム、パスワードを入力します。

日付と時刻

システムがインターネットに接続できない、またはNTPサーバを持たない場合は、この画面で手動で日付と時刻を設定します。それ以外の場合は、時計の正確さを維持するために NTP サーバを使うことができます。NTPサーバーを使う場合は「ネットワーク上で日付と時刻を同期化します(Y)」にチェックを入れます。NTP は同一のネットワーク上にあるコンピューターの時刻を同期するサービスを提供します。インターネット上には公開されたNTPサービスを提供しているコンピューターが多くあります。

Kdump

kdumpの設定をします。メモリが足りないとのことでkdumpの設定をすることができませんでした。実装しているメモリは1024MBなのですが足りないようです。

Kdumpの設定はしないまま「終了(F)」をクリックしてインストールを終了します。

CentOS 6 のデスクトップ画面

再起動したログイン後、CentOS 6 のデスクトップ画面が現れます。お疲れ様でした。

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