Raspberry Pi Model B+ で I2S DAC を動かす
Raspberry Pi のアップグレード版 Model B+ が発売されましたのでアマゾンで購入してみました。
これまでの Raspberry Pi と比べると SD カードがマイクロ SD になりこれまでのように SD カードが異様に飛び出ているということがなくなりました。機能的なところでは USB インターフェースが2ポートから4ポートになりビデオ信号は RCA ピンジャックから4極の3.5mm ステレオヘッドホンジャックにオーディオ信号と一緒になっています。全体的に出っ張りが減りより洗練されたようです。
これはとてもありがたいことです。ケースが比較的簡単にできそうですからね。
それ以外にも電源がLDOからスイッチングレギュレータになり電源効率が向上したり GPIO が増えたりしています。とここまでは歓迎なのですが残念なことに DAC 用の I2S 信号が割り当てられていた8ピンのピンヘッダー用の穴が無くなっています。信号そのものはなくなっているわけではなく40ピンのピンヘッダーに取り込まれました。
これが Raspberry Pi Model B+ です。大分すっきりしていますね。
Volumio をインストールしてハイレゾ DAC 基板を接続
Volumio のブログで Raspberry Pi Model B+ に I2S DAC を接続しているのを見つけたのでハイレゾ DAC 基板の I2S DAC で同様にやってみようということになりました。
Volumio のインストール
当初 Volumio フォーラムのここをみてカーネルパッチをあてればいけそうだったので試そうとしていたところ、同じく Volumio フォーラムのこちらで Model B と Model B+ とのカーネルの互換のあるバージョンがリリースされていたのでもしや I2S のピンの割り当ての変更にも対応されているのかもと早速ダウンロードして試してみました。
ダウンロードするのは SourcForge から Volumio 1.41PI.zip です。解凍してできた Volumio1.41PI.img を dd コマンドで SD カードに書き込みます。この作業をするときは常に緊張しますね。デバイス名を間違えた日にゃ目も当てられません。
# dd if=Volumio1.41PI.img of=/dev/sdb 3686400+0 records in 3686400+0 records out 1887436800 bytes (1.9 GB) copied, 623.993 s, 3.0 MB/s
ハイレゾ DAC 基板との I2S 接続
ハイレゾ DAC 基板の I2S 信号に挿入しているダンピング抵抗 R13〜R16 を外し Raspberry Pi B+ との接続はジャンパーワイヤーで行います。具体的には下表のように接続します。
DAC CN6 |RPi J8 |DAC基板 --------+-------+-------- 1 |35 | 2 |12 | 3 |40 | 4 |39 | 5 | |GND
ハイレゾ DAC 基板の電源は Raspberry Pi B+ の USB ポートからとります。USB は4ポートあるので何かの場合のために USB キーボードを使ってもまだ余裕があります。
Raspberry Pi Model B+ でハイレゾ DAC から音だし
Raspberry Pi B+ のマイクロ USB に電源アダプタを接続します。ブラウザから Raspberry Pi B+ の IP アドレスを指定すると Volumio が現れます。
「MENU」-「Systems」をクリックし「Activate I2C Drivers」の [Hifiberry] を選択して [reboot] でリブートします。
リブート後「MENU」-「Playback」の MPD Configuration 画面で Audio Output に sndpihifiberry が登録されているのを確認。
そして Playlist に曲を登録して登録した曲をダブルクリック。おぉ!ちゃんと音がでました、すばらしい!! Michelangelo さん Thanks! です。
頒布
ここでの結果をもとにRaspberry Pi Model B+ 用ハイレゾ DAC カードをネットショップで頒布しています。興味のある方は寄ってみてください。